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闇暗
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くらやみ
ふりがな文庫
“
闇暗
(
くらやみ
)” の例文
私はそう思い思い何秒か……もしくは何分間か、眼の前の
闇暗
(
くらやみ
)
の核心をジーッと凝視していた。凝視していた……。
ビルディング
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いや、その姿が真の
闇暗
(
くらやみ
)
の隧道の天井を貫くばかり、
行違
(
ゆきちが
)
った時、すっくりと大きくなって、目前を通る、白い
跣足
(
はだし
)
が宿の池にありましょう、小さな船。
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なおの事夢らしく
粧
(
よそお
)
っている
肌寒
(
はださむ
)
と
夜寒
(
よさむ
)
と
闇暗
(
くらやみ
)
、——すべて
朦朧
(
もうろう
)
たる事実から受けるこの感じは、自分がここまで運んで来た宿命の象徴じゃないだろうか。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
牡丹に立った白鷺になるよりも、人間は
娑婆
(
しゃば
)
が恋しかんべいに、産で死んで、
姑獲鳥
(
うぶめ
)
になるわ。びしょびしょ
降
(
ぶり
)
の
闇暗
(
くらやみ
)
に、若い女が青ざめて、腰の下さ血だらけで、あのこわれ屋の軒の上へ。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし私は
闇暗
(
くらやみ
)
の中で半身を起したまま
躊躇
(
ちゅうちょ
)
した。
ビルディング
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
闇
常用漢字
中学
部首:⾨
17画
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
“闇”で始まる語句
闇
闇夜
闇黒
闇中
闇路
闇雲
闇屋
闇穴道
闇々
闇打