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闇屋
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やみや
ふりがな文庫
“
闇屋
(
やみや
)” の例文
「よせよ。そんな気が変になるみたいな話は。それよりも、どこかで、一本十円の
闇屋
(
やみや
)
の
飴
(
あめ
)
をおごってくれよ。その方がありがたい」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この前の戦争で
狡
(
ずる
)
い奴らに先を越されて損をしたが、今度はチャンと要領を覚えたから、今度戦争になってみろ、
買
(
か
)
い
溜
(
だ
)
め、売り惜しみ、
闇屋
(
やみや
)
武者ぶるい論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
そうして、ふっと私は、
闇屋
(
やみや
)
になろうかしらと思いました。しかし、闇屋になって一万円もうけた時のことを考えたら、すぐトカトントンが聞えて来ました
トカトントン
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
『お前達は、
闇屋
(
やみや
)
だろう、棺を下ろせ、棺の中は、米にちがいない』
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
母と姉とが、このごろ野菜の
闇屋
(
やみや
)
になって暮していた。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
細君がそれを全部、
闇屋
(
やみや
)
に売って、老母や子供のよろこぶようなものを買う。ケチでは無いのだ。夫も妻も、家庭をたのしくするために、全力を尽しているのだ。
家庭の幸福
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
醜
(
しこ
)
の
御楯
(
みたて
)
といでたつ我は。大君のへにこそ死なめかへりみはせじ。若者達は花と散ったが、同じ彼等が生き残って
闇屋
(
やみや
)
となる。ももとせの命ねがはじいつの日か御楯とゆかん君とちぎりて。
堕落論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
だが、折角ぎっしり詰めこんだものを、他のトランクに移すのは
面倒
(
めんどう
)
だ、今夜はこのままにして、後は明日のことにしようと、
闇屋
(
やみや
)
の旦那はこのところ
聊
(
いささ
)
か過労の
体
(
てい
)
にて、寝椅子の上へ身体をのせた。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
闇
常用漢字
中学
部首:⾨
17画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“闇”で始まる語句
闇
闇夜
闇黒
闇中
闇路
闇雲
闇穴道
闇々
闇打
闇市