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閑潰
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ひまつぶ
ふりがな文庫
“
閑潰
(
ひまつぶ
)” の例文
「
何
(
なん
)
やと思うたら句読点かいな、そんなもの漢文には要るかも知れへんが、浄瑠璃には要らんこつちや、つまり
閑潰
(
ひまつぶ
)
しやな。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
探偵小説は十八世紀の末葉、
仏蘭西
(
フランス
)
は
巴里
(
パリ
)
に居住する有閑婦人が、当時の社交界に横行するスパイ連中の秘密戦術に興味を駆られて、
閑潰
(
ひまつぶ
)
しに創作し初めたものに萌芽しているという。
探偵小説の正体
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
希臘人は煙草の代りに
欠伸
(
あくび
)
をしてゐたか、哲学を研究してゐたか知らないが、煙草が出来てから、人間は初めて
閑潰
(
ひまつぶ
)
しの所在なさを隠すことが出来るやうになつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「私は
画家
(
ゑかき
)
だ、書はほんの道楽に過ぎないんだから、道楽のために
閑潰
(
ひまつぶ
)
しは御免を
蒙
(
かうむ
)
る。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あれは
賭博
(
ばくち
)
や編物と同じやうに、外に何も仕事のない時にするほんの
閑潰
(
ひまつぶ
)
しで、歌を
咏
(
よ
)
むとか、
画
(
ゑ
)
を
描
(
か
)
くとか、そんな結構な仕事を知つてゐる人達にとつては、結婚なぞ成るべくしない方がいい。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
閑
常用漢字
中学
部首:⾨
12画
潰
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“閑”で始まる語句
閑
閑人
閑暇
閑寂
閑却
閑静
閑雅
閑話休題
閑古鳥
閑散