“鍬(ぐわ)” の例文
信州も高遠(たかとお)附近ではマンガといい、そうしてこれと差別するために、改良鍬(ぐわ)の一種はマンノガ、馬鍬はマグワと謂っている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
寒い話では、鍬の刃先(はさき)にはさまった豆粒(まめつぶ)を噛みに来た鼠の舌が鍬に氷りついたまゝ死に、鼠を提(さ)げると重たい開墾(かいこん)鍬(ぐわ)がぶらり下ってもはなれなかった話。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
私たちは新らしい鋼鉄(こうてつ)の三本鍬(ぐわ)一本と、ものさしや新聞紙などを持(も)って出て行きました。海岸の入口に来てみますと水はひどく濁(にご)っていましたし、雨も少し降(ふ)りそうでした。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)