鋳直いなお)” の例文
「そのはずさ。いくらでも後から後から紙のさつが出て来るうえに、銭の“乾坤通宝けんこんつうほう”も鋳直いなおしたので、いぜんの物よりまるで銭の質が悪くなった」
今に幾倍する摯実しじつと熱心と勇気とを以て、一般の労働制度を我我に最も適応したものに鋳直いなおさずには置きません。
平塚さんと私の論争 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
あなたのジメジメした性格、ジメジメした小説がきっと強いものに鋳直いなおされるとおもいますというような意味のことが颯爽たる文字で書かれていた。——
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
ある期間政治家らは、物体——というのは財のいである——の支配をしか主張しなかった。霊魂の方はほとんどそのままに放っておいた。鋳直いなおすことができなかったからである。
かぶとよろいも黄金細工よ、小判に鋳直いなおせばまず一万だ」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)