トップ
>
鋳直
>
いなお
ふりがな文庫
“
鋳直
(
いなお
)” の例文
「そのはずさ。いくらでも後から後から紙の
札
(
さつ
)
が出て来るうえに、銭の“
乾坤通宝
(
けんこんつうほう
)
”も
鋳直
(
いなお
)
したので、いぜんの物よりまるで銭の質が悪くなった」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今に幾倍する
摯実
(
しじつ
)
と熱心と勇気とを以て、一般の労働制度を我我に最も適応したものに
鋳直
(
いなお
)
さずには置きません。
平塚さんと私の論争
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
あなたのジメジメした性格、ジメジメした小説がきっと強いものに
鋳直
(
いなお
)
されるとおもいますというような意味のことが颯爽たる文字で書かれていた。——
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
ある期間政治家らは、物体——というのは財の
謂
(
い
)
いである——の支配をしか主張しなかった。霊魂の方はほとんどそのままに放っておいた。
鋳直
(
いなお
)
すことができなかったからである。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「
甲
(
かぶと
)
も
冑
(
よろい
)
も黄金細工よ、小判に
鋳直
(
いなお
)
せばまず一万だ」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鋳
常用漢字
中学
部首:⾦
15画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“鋳”で始まる語句
鋳
鋳物
鋳型
鋳掛屋
鋳物師
鋳造
鋳潰
鋳出
鋳金
鋳鉄