“いなお”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イナオ
語句割合
鋳直50.0%
居直40.0%
坐直10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今に幾倍する摯実しじつと熱心と勇気とを以て、一般の労働制度を我我に最も適応したものに鋳直いなおさずには置きません。
平塚さんと私の論争 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
道理こそ、人の目と、そのはし打撞ぶつかりそうなのに驚きもしない、と見るうちに、ふまえてとまった小さな脚がひょいと片脚、幾度も下へ離れてすべりかかると、その時はビクリと居直いなおる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかもひたりと坐直いなおって、杯を、目ざすお京の姿にそうとして置くのが、畳もへりも、炉縁も外れて、ずか、と灰の中へ突込もうとして、と手を引いて、ぎょっとしたように四辺あたりを視た。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)