トップ
>
居直
>
いなお
ふりがな文庫
“
居直
(
いなお
)” の例文
Kはぴたりとそこへ立ち
留
(
ど
)
まったまま動きません。彼は地面の上を見詰めています。私は思わずぎょっとしました。私にはKがその
刹那
(
せつな
)
に
居直
(
いなお
)
り強盗のごとく感ぜられたのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
道理こそ、人の目と、その
嘴
(
はし
)
と
打撞
(
ぶつか
)
りそうなのに驚きもしない、と見るうちに、
蹈
(
ふま
)
えて
留
(
とま
)
った小さな脚がひょいと片脚、幾度も下へ離れて
辷
(
すべ
)
りかかると、その時はビクリと
居直
(
いなお
)
る。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
矢野はからだを起こし
居直
(
いなお
)
って
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
と呼んで、
居直
(
いなお
)
つて
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“居”で始まる語句
居
居候
居睡
居所
居士
居間
居室
居眠
居合
居堪