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銀砂子
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ぎんすなご
ふりがな文庫
“
銀砂子
(
ぎんすなご
)” の例文
置忘れた紫の女
扇子
(
おうぎ
)
の
銀砂子
(
ぎんすなご
)
の
端
(
はし
)
に、「せい」としたのを見て、ぞっとした時さえ、ただ
遥
(
はるか
)
にその人の面影をしのんだばかりであったのに。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蟋蟀
(
こほろぎ
)
が鳴く夏の
夜
(
よ
)
の
青空
(
あをぞら
)
のもと、神、
佛蘭西
(
フランス
)
の
上
(
うへ
)
に星の
盃
(
さかづき
)
をそそぐ。風は脣に夏の
夜
(
よ
)
の
味
(
あぢはひ
)
を傳ふ。
銀砂子
(
ぎんすなご
)
ひかり凉しき空の爲、われは盃をあげむとす。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
黒髪が人並よりぐっと黒いので、まれに
交
(
まじ
)
っているわずかな白髪が、
銀砂子
(
ぎんすなご
)
のように
奇麗
(
きれい
)
に光る。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
両刀は
手
(
た
)
ばさんでいるが、どこか
華奢
(
きゃしゃ
)
な風俗、
銀砂子
(
ぎんすなご
)
の
扇子
(
せんす
)
を半開きにして口へ当て
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ツーイと
銀砂子
(
ぎんすなご
)
の空を流れる、一つ星。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
銀
常用漢字
小3
部首:⾦
14画
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“銀砂”で始まる語句
銀砂