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釜師
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かまし
ふりがな文庫
“
釜師
(
かまし
)” の例文
と
釜右ヱ門
(
かまえもん
)
が
答
(
こた
)
えました。これは
昨日
(
きのう
)
まで
旅
(
たび
)
あるきの
釜師
(
かまし
)
で、
釜
(
かま
)
や
茶釜
(
ちゃがま
)
をつくっていたのでありました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
五月雨
(
さみだれ
)
の
雨滴
(
うてき
)
の中に、
冷々
(
ひえびえ
)
と、そうした感傷の思い出を心に聴き、また従兄弟の光春は、彼の目に触れない遠い
小間
(
こま
)
で、炉の火加減をのぞき、
釜師
(
かまし
)
与次郎が作るところの
名釜
(
めいふ
)
のあたたかな
沸
(
たぎ
)
りを聞き
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで
盗人
(
ぬすびと
)
の
弟子
(
でし
)
たちが、
釜右ヱ門
(
かまえもん
)
は
釜師
(
かまし
)
のふりをし、
海老之丞
(
えびのじょう
)
は
錠前屋
(
じょうまえや
)
のふりをし、
角兵ヱ
(
かくべえ
)
は
獅子
(
しし
)
まいのように
笛
(
ふえ
)
をヒャラヒャラ
鳴
(
な
)
らし、
鉋太郎
(
かんなたろう
)
は
大工
(
だいく
)
のふりをして
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「いや、とんでもない。わしらはみな
旅
(
たび
)
の
職人
(
しょくにん
)
です。
釜師
(
かまし
)
や
大工
(
だいく
)
や
錠前屋
(
じょうまえや
)
などです。」
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“釜師”の解説
釜師(かまし)は、茶釜を鋳る職人。茶の湯釜の製作技能者のこと。室町時代末期に専門工が出現し、安土桃山時代には西村道仁、辻与次郎等が名工として知られる。
(出典:Wikipedia)
釜
常用漢字
中学
部首:⾦
10画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“釜師”で始まる語句
釜師根性