“かまし”の漢字の書き方と例文
語句割合
釜師100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釜右ヱ門かまえもんこたえました。これは昨日きのうまでたびあるきの釜師かましで、かま茶釜ちゃがまをつくっていたのでありました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
五月雨さみだれ雨滴うてきの中に、冷々ひえびえと、そうした感傷の思い出を心に聴き、また従兄弟の光春は、彼の目に触れない遠い小間こまで、炉の火加減をのぞき、釜師かまし与次郎が作るところの名釜めいふのあたたかなたぎりを聞き
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで盗人ぬすびと弟子でしたちが、釜右ヱ門かまえもん釜師かましのふりをし、海老之丞えびのじょう錠前屋じょうまえやのふりをし、角兵ヱかくべえ獅子ししまいのようにふえをヒャラヒャラらし、鉋太郎かんなたろう大工だいくのふりをして
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「いや、とんでもない。わしらはみなたび職人しょくにんです。釜師かまし大工だいく錠前屋じょうまえやなどです。」
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)