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野槌
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のづち
ふりがな文庫
“
野槌
(
のづち
)” の例文
前項にいった、わが邦中国のトウビョウ蛇神が、体短く中太いというについて、必ず聯想さるるは、
野槌
(
のづち
)
という蛇である。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
いや、そうじゃない——とまたそれに反説をかつぐ者もあって、狐だろう、狸の
仕業
(
しわざ
)
だろう、否、
野槌
(
のづち
)
という
河獺
(
かわうそ
)
のような小動物の妖気にちがいないなどと、知ったか振りをするのもある。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの、
円肌
(
まるはだ
)
で、いびつづくった、尾も頭も短う太い、むくりむくり、ぶくぶくと横にのたくりまして、
毒気
(
どくき
)
は人を殺すと申す、
可恐
(
おそろし
)
く、気味の悪い、
野槌
(
のづち
)
という蛇そのままの形に見えました。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
土伝に昔ノーヅツ(上述
野槌
(
のづち
)
か)ここに棲み
長
(
たけ
)
五、六尺太さ
面桶
(
めんつう
)
ほどで、頭と体と直角を成して槌のごとく、急に落ち下りて人々を
咬
(
か
)
んだといい今も恐れて入らず
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
野槌は最初神の名で、諾冉二尊が日神より前に生むところ、『古事記』に、野神名
鹿屋野比売
(
かやぬひめ
)
、またの名
野椎
(
ぬつち
)
の神という。『日本紀』に、
草祖草野姫
(
くさおやかやぬひめ
)
またの名
野槌
(
のづち
)
と見えて草野の神だ。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“野槌”の解説
野槌(のづち)は、日本に伝わる妖怪。野つ霊、野椎とも。野の精霊(「野つ霊(ち)」の意)であるとも言われる。
(出典:Wikipedia)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
槌
漢検準1級
部首:⽊
14画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野面
野郎
野良
野路
野菜
野茨