“のづち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノヅチ
語句割合
野槌57.1%
野蛟14.3%
乃豆知14.3%
野椎14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、そうじゃない——とまたそれに反説をかつぐ者もあって、狐だろう、狸の仕業(しわざ)だろう、否、野槌(のづち)という河獺(かわうそ)のような小動物の妖気にちがいないなどと、知ったか振りをするのもある。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また男を取り殺した例も出でおる。わが国に古くミヅチなる水の怪(ばけもの)あり。『延喜式』下総(しもうさ)の相馬(そうま)郡に蛟蝄(みづち)神社、加賀に野蛟(のづち)神社二座あり。
蛟(こう)や虬(きゅう)いずれも竜蛇の属の名の字をミヅチと訓(よ)んだから、ミヅチは水蛇(みずへび)、野蛟(のづち)は野蛇(のへび)の霊異なるを崇(あが)めたものと思う。
今より千十余年前成った『新撰字鏡』に、蝮を乃豆知(のづち)と訓(よ)んだ。ほとんど同時に出来た『延喜式神名帳』、加賀に野蛟神社(のづちのやしろ)二所あり。『古事記伝』に拠れば、ノヅチは野の主の意らしい。
またの名は野椎(のづち)の神といふ。(志那都比古の神より野椎まで并はせて四神。)