酒宴うたげ)” の例文
仮装の酒宴うたげの乱痴気騒ぎの、隙を窺って貴殿には、戸ヶ崎氏を介添えとし、きっと九十郎めをお討ち取りなされ。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大島守のやしきに、今年二十になる(白妙しろたえ。)と言つて、白拍子しらびょうしまいだれの腰元が一人あるわ——一年ひととせ……資治卿を饗応の時、酒宴うたげの興に、此の女がひとさし舞つた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
宵の酒宴うたげの可笑しさよ
煤掃 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
将軍家うえさまをはじめ奉り、彼の推挽によって役付いたる人々、立身出世したる奴、また常日頃出入りするやから、および市中の俳優わざおぎや妓女、それらを招いて仮装の酒宴うたげを催し、落成を祝うことになり
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)