“都落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みやこお50.0%
みやこおち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなことないでしょう。ここでいていましたが、私の好きな“忠度ただのり都落みやこおち”のくだりのせいか、どこといって」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてけないうちに、いよいよ都落みやこおちをして、田舎いなかへ行くことにしよう。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
万障ばんしょう一排いっぱいして二月二十七日を都落みやこおちの日と定め、其前日二十六日に、彼等夫婦は若い娘を二人連れ、草箒くさぼうき雑巾ぞうきんとバケツを持って、東京から掃除そうじに往った。案外道が遠かったので、娘等は大分弱った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「実はこの着物で近々きんきん都落みやこおちをやるんだよ。朝鮮へ落ちるんだよ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)