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遠目
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とほめ
庇のもとに
床ありて浅き箱やうのものに白く
方なる物を
置たるは、
遠目にこれ
石花菜を売ならん、口には
上らずとおもひながらも
遠目に濁る
蒼海の色こそあかれ
庇のもとに
床ありて浅き箱やうのものに白く
方なる物を
置たるは、
遠目にこれ
石花菜を売ならん、口には
上らずとおもひながらも
山々の
喬木も春二月のころは雪に
埋りたるが
梢の雪は
稍消て
遠目にも見ゆる也。此時
薪を
伐に
易ければ
農人等おの/\
輴を
拖て山に入る、或はそりをば
麓に
置もあり。
山々の
喬木も春二月のころは雪に
埋りたるが
梢の雪は
稍消て
遠目にも見ゆる也。此時
薪を
伐に
易ければ
農人等おの/\
輴を
拖て山に入る、或はそりをば
麓に
置もあり。