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道行振
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みちゆきぶり
ふりがな文庫
“
道行振
(
みちゆきぶり
)” の例文
天象、地気、草木、この時に当って、人事に属する、赤いものと言えば、読者は直ちに田舎娘の
姨
(
おば
)
見舞か、酌婦の
道行振
(
みちゆきぶり
)
を瞳に描かるるであろう。いや、いや、そうでない。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云いながらお
捻
(
ひね
)
りを
拵
(
こしら
)
えて小僧に渡す、小僧はこれを持って参り、障子を明けると鼠無地の
道行振
(
みちゆきぶり
)
のようなものを着て、下は木綿か
紬
(
つむぎ
)
か分りませんが、
矢張
(
やっぱり
)
鼠無地の小袖でございます
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いずれも自分の親としてよい年輩の人々で、その
中
(
うち
)
の一人は手製の
東坡巾
(
とうばきん
)
といったようなものを
冠
(
かぶ
)
って、
鼠紬
(
ねずみつむぎ
)
の
道行振
(
みちゆきぶり
)
を
被
(
き
)
ているという
打扮
(
いでたち
)
だから、
誰
(
だれ
)
が見ても漢詩の一つも作る人である。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
するといつの間にか
後
(
うしろ
)
に立って居りました人の
行装
(
なり
)
は、二十四
節
(
ふし
)
の深編笠を冠り、鼠無地の着物に同じ色の
道行振
(
みちゆきぶり
)
を着て、木剣作りの小脇差を
佩
(
さ
)
し、合切袋を肩に掛けて、余程旅慣れて居ると見え
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
私
(
わし
)
は帰るからね、其処らに
道行振
(
みちゆきぶり
)
が有ろうから取っておくれ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“道行”で始まる語句
道行
道行姿
道行触
道行合羽
道行山
道行澤