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逸民
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いつみん
ふりがな文庫
“
逸民
(
いつみん
)” の例文
要するに主人も寒月も迷亭も
太平
(
たいへい
)
の
逸民
(
いつみん
)
で、彼等は
糸瓜
(
へちま
)
のごとく風に吹かれて超然と
澄
(
すま
)
し切っているようなものの、その実はやはり
娑婆気
(
しゃばけ
)
もあり
慾気
(
よくけ
)
もある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
本をひろげて見たり、
好
(
い
)
い加減な文章を書いて見たり、それにも飽きると出たらめな俳句を作つて見たり——要するにまあ太平の
逸民
(
いつみん
)
らしく、のんべんだらりと日を暮してゐたのである。
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それをわれわれは自分たちと全然縁のない昔の
逸民
(
いつみん
)
の空想だと思っていた。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
だいじに
抱
(
かか
)
えて、時勢のそとに遊んでいる上等な
逸民
(
いつみん
)
という者だろう
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
余のごときは
黄巻青帙
(
こうかんせいちつ
)
の
間
(
あいだ
)
に
起臥
(
きが
)
して書斎以外にいかなる出来事が起るか知らんでも済む天下の
逸民
(
いつみん
)
である。平生戦争の事は新聞で読まんでもない、またその状況は詩的に想像せんでもない。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“逸民”の意味
《名詞》
逸 民(いつみん)
隠れ住む人。
善良な人。
生活を楽しむ人。
(出典:Wiktionary)
“逸民”の解説
逸民(いつみん)は、社会においての人間の種類。
(出典:Wikipedia)
逸
常用漢字
中学
部首:⾡
11画
民
常用漢字
小4
部首:⽒
5画
“逸”で始まる語句
逸
逸早
逸物
逸見
逸話
逸品
逸足
逸散
逸楽
逸事