進退かけひき)” の例文
これ禁厭まじなひるのとえます。まどとほしてのやうにひろがります、黒雲くろくもが、じり/\とては、引返ひきかへし、じり/\とては、引返ひきかへし、仙人せんにん波打なみうつやうに、進退かけひきするのがえました。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かげさまで、至って元気がようござりますので、御懇意な近所へは、進退かけひきいやじゃ、とのう、葉山を越して、日影から、田越逗子たごえずしの方へ、遠くまで、てんぼうの肩に背負籠しょいかごして、栄螺さざえや、とこぶし
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)