“進退谷”の読み方と例文
読み方割合
しんたいきわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は、ここへ来て、会わせる顔もないのだが、仮面めんかぶったような気持で、しきいまたいで来た。世の中に、義理ほど辛いものはないというが、俺は、進退谷しんたいきわまった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地底へ下りれば、敵の地底兵団あり、地上へ出れば、敵の空中兵団あり、上と下とからの抱合サンドイッチ兵団の攻撃にあっては、われわれはのぼりもくだりも出来ず、文字どおり進退谷しんたいきわまってしまった次第である。