つた)” の例文
炉の火燃えつきんとすれども柴くべず、五十年の永き年月を潮風にのみさらせし顔には赤き焔の影おぼつかなくただよえり。頬をつたいてきらめくものは涙なるかも。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)