“追腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいばら90.0%
おひばら10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊太郎君に至っては、僕が死ねば追腹おいばらを切る積りだっただけに、中学校以来の責任を感じて、その当座僕の御機嫌を取った。朝、学校へ行く時
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
今更追腹おいばらも気乗がせず、諸国を医者に化けて廻っているうちに、相模さがみ三増峠みませとうげの頂上において行倒れの老人に出会でっくわした。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
仮屋の周囲には京都の老若男女がごとくに集って見物した。落首の中に「比類なき名をば雲井に揚げおきつやごゑを掛けて追腹おひばらを切る」
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)