“おいばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
追腹69.2%
老腹30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
、よく弔うのが、何よりの務じゃ。追腹おいばら切ろうより、何をしようより、弔って上げなさい。他人の百遍の念仏より、お前の一度の念仏の方がよい功徳になる
寺坂吉右衛門の逃亡 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
甲斐かいへかえるも都へかえるもせんなきこと、追腹おいばらきって相果てようかと思いましたが、それも犬死いぬじに、ことによるべなき残り二、三十人の郎党ろうどうどもがふびんゆえ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見事に老腹おいばらを掻ッ切っているではないか。くれないの腹巻をくとともに、さすがに気丈な与三左衛門も鬢色びんしょくに死をあらわして
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし、それに相違ある時は、郁次郎のみか、父たるこの江漢も、老腹おいばらを掻きさばいて、天下に罪を謝す覚悟。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)