“老腹”の読み方と例文
読み方割合
おいばら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、今に至っても、沙汰のないのは如何いかがしたものだ。拙者の考えでは、吾々に会わす顔がなく、逃亡したか、でなければ、老腹おいばら
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ少年の頃、老臣の平手中務政秀ひらてなかつかさまさひでは、手にもおえぬ少年信長をいさめるため、老腹おいばらを切って死んだ。——信長の父信秀から
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見事に老腹おいばらを掻ッ切っているではないか。くれないの腹巻をくとともに、さすがに気丈な与三左衛門も鬢色びんしょくに死をあらわして
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)