チカ)” の例文
此が下町の山車になると、柱の存在などは殆ど不明で、寧祇園の鉾にチカづいてゐるが、多くの物はやはり人形の後に小さく、日月幢を立てゝ俤を止めてゐる。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
チカは、つ・くから出たものらしい。近・つく、つき/\・し、つ・ぐなどみな密接近似などいふ意がある。
用言の発展 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
タカフカアサヤサチカの様なものも、ある用言からほかの用言に転じる際に出来た、一時的の体言にすぎぬ、といふことになるのではあるけれど、今は、これ等についていふ場合でないから
わかしとおゆと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)