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農夫
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ひゃくしょう
ふりがな文庫
“
農夫
(
ひゃくしょう
)” の例文
私が
曾
(
かつ
)
て、
逗子
(
ずし
)
に居た時分その魔がさしたと云う事について、こう云う事がある、
丁度
(
ちょうど
)
秋の
中旬
(
はじめ
)
だった、当時田舎屋を借りて、家内と
婢女
(
じょちゅう
)
と三人で居たが、
家主
(
やぬし
)
はつい裏の
農夫
(
ひゃくしょう
)
であった。
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
浅々と青く
萌初
(
もえそ
)
めた
麦畠
(
むぎばたけ
)
の側を通りますと、丁度その畠の土と同じ顔色の
農夫
(
ひゃくしょう
)
が
鍬
(
くわ
)
を休めて、私共を仰山らしく
眺
(
なが
)
めるのでした。北国街道は小諸へ入る広い一筋道。
其処
(
そこ
)
まで来れば楽なものです。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
よし帰った処が
農夫
(
ひゃくしょう
)
になるだけの事、
実
(
じつ
)
何
(
ど
)
うしても出家は
遂
(
と
)
げられんか
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恰度
(
ちょうど
)
私が湯殿から、
椽側
(
えんがわ
)
を通って茶の間へ入った頃で、足に
草履
(
ぞうり
)
をはいていたから足音がしない、
農夫
(
ひゃくしょう
)
婆さんだから力があるので、水の入っている手桶を、ざぶりとも言わせないで、その
儘
(
まま
)
提
(
さ
)
げて
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“農夫”の意味
《名詞》
農 夫(のうふ)
(時代がかった表現)農業をする人。農民、百姓。
(出典:Wiktionary)
農
常用漢字
小3
部首:⾠
13画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“農夫”で始まる語句
農夫爺
農夫室
農夫長
農夫読
農夫達