“輪王寺”の読み方と例文
読み方割合
りんのうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっと老爺おじいさんの妻の父親が、上野輪王寺りんのうじみやに何か教えていた××安芸守あきのかみという旗本で、法親王が白河へお落ちになってから建白書のようなものを書いて死んだ人であり
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
武装解除をがえんじない江戸屋敷方の脱走者の群れが上野東叡山にたてこもって官軍と戦ったことを聞いたのも、百八十余人の彰義隊しょうぎたいの戦士、輪王寺りんのうじみやが会津方面への脱走なぞを聞いたのも
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
光映は明治元年五月十五日上野戦争の際輪王寺りんのうじの宮に供奉ぐぶして上野をのが三河島みかわしま尾久おく村に潜み、十七日市ヶ谷富久町いちがやとみひさちょうの自証院にいたっていとまを賜った。以上は森鴎外もりおうがい先生の「能久親王よしひさしんのう事蹟」に見えている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)