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転寝
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うたゝね
ふりがな文庫
“
転寝
(
うたゝね
)” の例文
旧字:
轉寢
絶体絶命、主人公は悶絶する自分の声に驚いて目を覚ますと、波斯小説の上に頬杖をついて
転寝
(
うたゝね
)
をしてゐる中、頬杖がはづれて目がさめたと云ふはなしである。
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
取引が無事に済むと、玄知は腰にした
瓢
(
ひさご
)
をほどいて、花の下で酒を飲み出した。百姓が夕方野良から帰つてみると、玄知は花の下で
狗
(
いぬ
)
ころのやうに
鼾
(
いびき
)
を掻きながら
転寝
(
うたゝね
)
をしてゐた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
今宵丁度汽船が闇の空へ
花火
(
ひばな
)
を散らして、波を破つて進んで行き、廊下では番兵が小銃を杖に突いて
転寝
(
うたゝね
)
をしてをり、例の薄暗いランプの火が絶え絶えに廊下から差し込んでゐる時
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
恐々
(
こわ/″\
)
中さ
這入
(
へえ
)
って見ると旦那さアが書斎の籐椅子に腰さ掛けて眠っているでねえか。あれまア、こんな所で
転寝
(
うたゝね
)
さして、風邪引くでねえかと
傍
(
そば
)
さ寄ると、
俺
(
おら
)
もう少しで腰さ抜かす所だったゞ。
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
転寝
(
うたゝね
)
の夢の浮世を出でゝ行く
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
“転”で始まる語句
転
転婆
転覆
転訛
転倒
転々
転輾
転生
転嫁
転手古舞