“車戸”の読み方と例文
読み方割合
くるまど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラッと、あつ車戸くるまどしあけて、そこへはいると、咲耶子と竹童は、まっくらな床板ゆかいたを手さぐりでなでまわした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その季節きせつにはよくあることなので、自分は、さけどろぼうが貨車かしゃの中まであらしたのかと思うと、思わず、むッとして、手荒てあら仕切しきりの車戸くるまどをひきあけて、足をふみこんだ。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
さてはよこにひく車戸くるまどかと、諸手もろてをかけてこころみたが、ぎしッといっただけで一すんひらかばこそ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)