“身粧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みじま25.0%
みつくろ25.0%
みなり25.0%
みよそお25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな立話のまも、彼女はそわそわとびんのおくれ毛や唇紅べにせを気にして、また、つと鏡の間へ入って、身粧みじまいを見直し、それからやっと如海の前へ出て、婉然えんぜんと、あいさつしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜になると、身粧みつくろいをして、合宿から抜け出してくるわしを迎えて、普通の妾となった。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
が今、佐々木高氏が胸をそらして笑った朗らかな顔と、その異形いぎょうなる身粧みなりとには、俄に眼をぬぐわされたことでもある。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて柵門さくもんの方に人馬の喧噪けんそうが聞かれだしたころには、陽も高かった。そして帝以下の妃たちは、朝の身粧みよそおいからすべてをすませ
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)