-
トップ
>
-
買取
>
-
かひとり
買取見るに同じく
漏居ければ十兵衞
不審ながら立歸りしが其夜に至り
子息庄左衞門
逐電せし事を始て聞知り
切齒を爲て怒り歎きしが夜中に
書置を
六歳の時に廿五兩に
買取しに相違これなき
旨申立しかば源次郎四郎左衞門の兩人へ
追て呼出す事有んと
云渡され其日は
白洲を
閉られけり是に於て大岡殿
豫て目を
町奉行所へ
呼出され又井戸源次郎も
罷り出しに越前守出座有て四郎左衞門其方
抱の
空せみと申遊女は善右衞門より
買取しとなコリヤ善右衞門其方は空せみと申女を