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負傷者
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ておい
ふりがな文庫
“
負傷者
(
ておい
)” の例文
若
(
も
)
し其処のが
負傷者
(
ておい
)
なら、この
叫声
(
わめきごえ
)
を聴いてよもや気の付かぬ事はあるまい。してみれば、これは死骸だ。味方のかしら、敵のかしら。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
今の野原では、むこうに小さく人かげが
集
(
かた
)
まって、
負傷者
(
ておい
)
に応急の手当てをし、下山の道をつづけるらしい。こっちへ来る気はいはない。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そうしてここの地点から、陣十郎の姿も消えていて、霜の下りたような月光の中に、のたうっている二人の
負傷者
(
ておい
)
が、地面を延びつ縮みつしていた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
月の光を浴びて身辺
処々
(
ところどころ
)
燦
(
さん
)
たる
照返
(
てりかえし
)
を
見
(
み
)
するのは
釦紐
(
ぼたん
)
か武具の光るのであろう。はてな、
此奴
(
こいつ
)
死骸かな。それとも
負傷者
(
ておい
)
かな?
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
その、烈火の影、黄色く躍る
熱沙
(
ねっさ
)
の土をふんで、一団の人かげが刀を杖つき、
負傷者
(
ておい
)
をかばって遠く宿を離れ、
常州
(
じょうしゅう
)
をさしてひた走りに落ちのびていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「南無三宝! 方々待たれい! 火の光が見える、何者か来る! 目つけられては一大事! 残念ながら一まず引こう! 味方の死人
負傷者
(
ておい
)
を片付け、退散々々方々退散」
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ほとんど一筋の
空矢
(
からや
)
もなく、わずかの間に千人あまり、寄せ手は死人と
負傷者
(
ておい
)
とを出した。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ひとしきり
展開
(
ひろが
)
ったがやがて止み、雨にぬれ足に踏まれしどろに乱れた、芒や萱や
藺草
(
いぐさ
)
の中に、三本の脚がころがってい、三人の
負傷者
(
ておい
)
が
半分
(
なかば
)
死んで、それが捨てられて燃えている
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“負傷者”の意味
《名詞》
負傷した者。けが人。
(出典:Wiktionary)
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“負傷”で始まる語句
負傷
負傷兵