讃岐守さぬきのかみ)” の例文
源少納言や讃岐守さぬきのかみは得意顔で出入りするであろうが、こちらはあまり好意を持たれない婿で通って行くのもみじめなものだよ
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
伊豆守様、讃岐守さぬきのかみ様、山城守様などと共に天一坊にお会いになりました御奉行様は、其の夜蒼いお顔を遊ばしてお帰りになったのでございます。
殺された天一坊 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
讃岐守さぬきのかみの正盛が、前対馬守源義親さきのつしまのかみみなもとのよしちか追討の例に従い、鈴だけが下賜され、皮の袋に入れて雑兵の首にかけさせた。
下るに讃岐守殿委細ゐさい尋問有りしかばお專一々申上る時又うしろ控居ひかへゐるは何者ぢやと有るにおせん彼は私ちゝ與惣次と申者の由申上げしに讃岐守さぬきのかみ殿近習太田幸藏かうざうを呼ばれ其方は後に止り此者どもを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
寛永八年二月二日町奉行島田彈正忠殿だんじやうのちうどのたくへ老中方其外役々寄合よりあひ公事沙汰くじさたありしが始めにて其後酒井さかゐ雅樂頭うたのかみ酒井讃岐守さぬきのかみ殿并に老中方の屋敷やしきへ寄合れしに寛永十二年十一月十日御城内じやうないに評定所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いたむる折柄をりから將軍家しやうぐんけ御名代ごみやうだいとして禁裏きんりの御用にて當時御老中ごらうぢう酒井さかゐ讃岐守さぬきのかみ殿中仙道すぢを上り道中諸願を取上領主りやうしゆ役人などの非義非道なることは取調とりしらぶるとのことにて明後日は追分邊おひわけへんお泊りとのうはさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)