請取うけとら)” の例文
そこ/\に暇乞いとまごひして我家に立歸りしに女房お梅は出迎いでむかへ御持參の金子きんすとゞこほりなく文右衞門殿どの請取うけとられしや如何いかにと云ふに長八かうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文右衞門のたく持參ぢさんなしむかしの恩報おんはうじなりと差出さしいだせしところ物堅ものがたき文右衞門なれば何と云ても請取うけとられず私しも仕方なき故かんがへ居たる中文右衞門は留守るすになりたるをさいはひ何も云ずに右廿五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
請取うけとらざるよし持參金のたかは何程なるや申し立べしと有に八五郎は何事なるやと思ひしにかゝる尋ねなれば意外に喜び娘が持參金は百兩に御座候と申立ければ大岡殿五兵衞をられ其方はよめひで
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)