語合かたらひ)” の例文
サア何ぢやおのれ五ヶ年の間江戸へ奉公ほうこうに出し留守中るすちう家内の者惣内が扶持を受し恩をも思はず惣内に不義ふぎ汚名をめいを負せ己れがほかにて語合かたらひし女を妻に致さんが爲罪なき伯父の娘恩ある惣内そうないへ惡名を付先妻せんさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
考へ出し妹娘のお富も幸ひ十二さうそろひし容貌きりやうなればだまして是をも金にせんと己れが惡事仲間の早乘はやのりの三次と云ふ者を語合かたらひ又近所の後家ごけにて惡婆あくばのお定と云ふ女をも手なづけ置きやがて母の御安にはお富を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)