語勢ごせい)” の例文
こう語勢ごせい強くいったきり、ふたたび口をひらかぬ。ふたりはしきりに気ちがいなどに打たれたりなんかされて、とてもいられないとわめく。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
さすがなお十夜孫兵衛も、立って身構えを取りなおしたものの、語勢ごせいははなはだしく乱れている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だんだんと語勢ごせいを強くして、博士は手をあげ、戸口とぐちを指した。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ぢいさんはさらひとりいきどほつた語勢ごせいもつていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)