認印みとめいん)” の例文
とよ長吉ちやうきちが久しい以前からしば/\学校を休むめに自分の認印みとめいんぬすんで届書とゞけしよ偽造ぎざうしてゐた事をば、暗黒な運命の前兆ぜんてうであるごとく、声までひそめて長々しく物語る………
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
次の「四百二十三号……四」の分を記入して、一々「若林」という認印みとめいんしてしまいました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「あい」お妻は、奥へ認印みとめいんをとりに行った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お豊は長吉が久しい以前からしばしば学校を休むために自分の認印みとめいんを盗んで届書とどけしょを偽造していた事をば、暗黒な運命の前兆である如く、声までひそめて長々しく物語る……
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして明日あした出すべき欠席届にはいかにしてまた母の認印みとめいんを盗むべきかを考えた。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして明日あした出すべき欠席とゞけにはいかにしてまた母の認印みとめいんぬすむべきかを考へた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
認印みとめいんをどうぞ。」と書留の封書を差出す。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)