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覇王樹
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さぼてん
ふりがな文庫
“
覇王樹
(
さぼてん
)” の例文
旧字:
霸王樹
この
覇王樹
(
さぼてん
)
も時と場合によれば、余の
魄
(
はく
)
を動かして、見るや否や山を追い下げたであろう。
刺
(
とげ
)
に手を触れて見ると、いらいらと指をさす。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夏早やも棘に花さく
覇王樹
(
さぼてん
)
の琉球びともすべなかるらし (某々両先生に二首)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ヌルヌルした肌を
戦
(
おのの
)
かせ、無恰好な手足を
藻掻
(
もが
)
く、大蜘蛛の様なえぞわかめ、水底の
覇王樹
(
さぼてん
)
と見えるかじめ、
椰子
(
やし
)
の大樹にも
比
(
ひ
)
すべきおおばもく、いやらしい
蛔虫
(
かいちゅう
)
の
伯母
(
おば
)
さんの様なつるも
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
覇王樹
(
さぼてん
)
のくれなゐの花海のべの光をうけて
気
(
き
)
を
発
(
はつ
)
し居り
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
近寄って見ると大きな
覇王樹
(
さぼてん
)
である。高さは七八尺もあろう、
糸瓜
(
へちま
)
ほどな青い
黄瓜
(
きゅうり
)
を、
杓子
(
しゃもじ
)
のように
圧
(
お
)
しひしゃげて、
柄
(
え
)
の方を下に、上へ上へと
継
(
つ
)
ぎ
合
(
あわ
)
せたように見える。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“覇王樹(サボテン)”の解説
サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)は、サボテン科に属する植物の総称である。北アメリカと中央アメリカを中心に2000種以上ある。その多くは多肉植物であるため、多肉植物の別名として使われることもあるが、サボテン科以外の多肉植物をサボテンと呼ぶのは誤りである。棘の部分は葉や茎が変化したものであると考えられている。
(出典:Wikipedia)
覇
常用漢字
中学
部首:⾑
19画
王
常用漢字
小1
部首:⽟
4画
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
“覇王”で始まる語句
覇王