“さぼてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サボテン
語句割合
仙人掌58.3%
覇王樹33.3%
石鹸天8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木下は仙人掌さぼてんの花が一番好きだと云った。仙人掌の花なんか可笑しくって馬鹿げてる、と信子は云った。百合の花は陳腐で月並だ、と木下は云った。
二つの途 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
夏早やも棘に花さく覇王樹さぼてんの琉球びともすべなかるらし (某々両先生に二首)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
残暑の日が長たらしく続き、それが水の上の生活を沙漠さばくに咲き誇る石鹸天さぼてんの様に荒廃させた。密度の高い瘴気しょうきが来る日も来る日も彼等の周囲をめて凝固してゐた。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)