かぶさ)” の例文
これは自分は呼吸をしているという事や天が自分の上にかぶさっているという事と同じように自然である。それを恥じなくてはならないだろうか。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
寂然せきぜんとした冬枯れの山林が小さな田を隔てて前にある。地はすっかり雪がかぶさって、その中から太い素直に伸びた若木が、白っぽい枯木の色をして立っている。私はその奥をすかして見た。
遠野へ (新字新仮名) / 水野葉舟(著)