“襲(か)” の例文
『多年、領主の御庇護(ごひご)によって、安穏(あんのん)に生業(たつき)を立てて参ったのに、御恩も忘れ、殿の凶事に際して、すぐ損徳を考え、藩札の取付けに押(お)し襲(か)けるなどとは憎(にっく)い行為だ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな所へ押し襲(か)けて行ってごらんなさい、これだけの人間が、半分も生きて帰るはずはない
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜討を襲(か)けられた場合よりも、狼狽はむしろ甚だしかった。信長を見くびっていた点と、白昼であったことと、烈風のため敵を営中に見出すまで、敵の近づく跫音すらも知らずにいたためだった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上杉家ばかりでなく、吉良家から追討(おいうち)を襲(か)けるという手もある。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こないだの晩も、店へ押し襲(か)けて来たろ。あんな風態(ふうてい)さ」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)