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襟懐
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きんかい
ふりがな文庫
“
襟懐
(
きんかい
)” の例文
文天祥
(
ぶんてんしょう
)
が天命に安んずるこそ丈夫の
襟懐
(
きんかい
)
ではあるが、盗人の
屋尻
(
やじり
)
を切るような真似をせにゃならぬのも時節。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
掉尾
(
とうび
)
の大功を惜しげもなく割愛して、後進に花を持たせた先輩の
襟懐
(
きんかい
)
、己を空しうして官庁の威信を添えた国士の態度、床しくもまた慕わしき限りではないか。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
これは境遇と性質とから来ているので、晩年にはおいおい練れて、広い
襟懐
(
きんかい
)
を示すようになった。
私の父と母
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
これによりて見るも先生の
平生
(
へいぜい
)
物に
頓着
(
とんじゃく
)
せず
襟懐
(
きんかい
)
常に
洒々落々
(
しゃしゃらくらく
)
たりしを知るに足るべし。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
斯老
(
しろう
)
襟懐
(
きんかい
)
想い見るべし。彼
豈
(
あ
)
に
粗胆
(
そたん
)
笨腹
(
ほんぷく
)
の慷慨家ならんや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
“襟懐”の意味
《名詞》
心中で思っていること。
(出典:Wiktionary)
襟
常用漢字
中学
部首:⾐
18画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“襟”で始まる語句
襟
襟飾
襟巻
襟元
襟首
襟髪
襟頸
襟足
襟垢
襟度