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褄捌
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つまさば
ふりがな文庫
“
褄捌
(
つまさば
)” の例文
一人がもう、空気草履の、
媚
(
なまめ
)
かしい
褄捌
(
つまさば
)
きで駆けて来る。目鼻は玉江。……もう一人は玉野であった。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一人が
最
(
も
)
う、
空気草履
(
くうきぞうり
)
の、
媚
(
なまめ
)
かしい
褄捌
(
つまさば
)
きで駆けて来る、目鼻は
玉江
(
たまえ
)
。……
最
(
も
)
う一人は
玉野
(
たまの
)
であつた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今言ったその運転手台へ、
鮮麗
(
あざやか
)
に出た女は、南部の表つき、薄形の
駒下駄
(
こまげた
)
に、ちらりとかかった雪の足袋、
紅羽二重
(
こうはぶたえ
)
の
褄捌
(
つまさば
)
き、柳の腰に
靡
(
なび
)
く、と一段軽く踏んで下りようとした。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、縁をうつくしい
褄捌
(
つまさば
)
き、袖の動きに半帕を持添えて、お滝の
掌
(
てのひら
)
へ、ひしと当てた。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さ、さ、とお絹の
褄捌
(
つまさば
)
きが床を抜ける冷たい夜風に聞えるまで、
闃然
(
げきぜん
)
として、袖に褄に散る
人膚
(
ひとはだ
)
の花の香に、穴のような
真暗闇
(
まっくらやみ
)
から、いかめの鬼が出はしまいか——私は胸を
緊
(
し
)
めたのです。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
褄
漢検1級
部首:⾐
13画
捌
漢検準1級
部首:⼿
10画
“褄”で始まる語句
褄
褄先
褄端折
褄目
褄折笠
褄前
褄楊枝
褄下
褄紅
褄袖口