“つまさば”の漢字の書き方と例文
語句割合
褄捌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、縁をうつくしい褄捌つまさばき、袖の動きに半帕を持添えて、お滝のてのひらへ、ひしと当てた。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さ、さ、とお絹の褄捌つまさばきが床を抜ける冷たい夜風に聞えるまで、闃然げきぜんとして、袖に褄に散る人膚ひとはだの花の香に、穴のような真暗闇まっくらやみから、いかめの鬼が出はしまいか——私は胸をめたのです。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)