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闃然
ふりがな文庫
“闃然”の読み方と例文
読み方
割合
げきぜん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
げきぜん
(逆引き)
午前三時、四丁目の交叉点に立って新橋の方を眺めると、街燈の光も淡くほのかに、銀座の
峡
(
はざま
)
は深沈たる闇の中に沈み、
闃然
(
げきぜん
)
とものの音もない。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
まずへっついの影にある
鮑貝
(
あわびがい
)
の中を
覗
(
のぞ
)
いて見ると案に
違
(
たが
)
わず、
夕
(
ゆう
)
べ
舐
(
な
)
め尽したまま、
闃然
(
げきぜん
)
として、怪しき光が引窓を
洩
(
も
)
る
初秋
(
はつあき
)
の日影にかがやいている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
室内は
闃然
(
げきぜん
)
として、人の呻吟する声その他の物音を聞かざりき。扉をこじ開けたる時は何人もあらざりき。窓は前側のものも後側のものも鎖して内より鑰を卸しありたり。
病院横町の殺人犯
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
闃然(げきぜん)の例文をもっと
(7作品)
見る
闃
漢検1級
部首:⾨
17画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“闃”で始まる語句
闃
闃寂
闃乎
闃寂閑
闃々沈々
“闃然”のふりがなが多い著者
エドガー・アラン・ポー
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
夏目漱石
久生十蘭
国枝史郎
泉鏡花