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裾端折
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すそはしょり
ふりがな文庫
“
裾端折
(
すそはしょり
)” の例文
裾端折
(
すそはしょり
)
を、ぐるりと揚げて、ちょいと帯の処へ挟んだんですがねえ、何ですか、大きな尻尾を
捲
(
ま
)
いたような、変な、それは様子なんです。……
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
産婦が
屏風
(
びょうぶ
)
の
裡
(
うち
)
で、
生死
(
いきしに
)
の境、
恍惚
(
うっとり
)
と弱果てた
傍
(
わき
)
に、
襷
(
たすき
)
がけの
裾端折
(
すそはしょり
)
か何かで、ぐなりとした
嬰児
(
あかんぼ
)
を
引掴
(
ひッつか
)
んで、
盥
(
たらい
)
の上へぶら下げた処などは、腹を
断割
(
たちわ
)
ったと言わないばかり
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小松に
触
(
さわ
)
る雨の音、ざらざらと騒がしく、
番傘
(
ばんがさ
)
を低く
翳
(
かざ
)
し、
高下駄
(
たかげた
)
に、
濡地
(
ぬれつち
)
をしゃきしゃきと
蹈
(
ふ
)
んで、からずね二本、痩せたのを
裾端折
(
すそはしょり
)
で、
大股
(
おおまた
)
に
歩行
(
ある
)
いて来て額堂へ、
頂
(
いただき
)
の方の入口から
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
唯
(
はい
)
、もう
燗
(
つ
)
けてござりえす。」と女房が腰を浮かす、その
裾端折
(
すそはしょり
)
で。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
裾
常用漢字
中学
部首:⾐
13画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
“裾端”で始まる語句
裾端