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袁術
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えんじゅつ
ふりがな文庫
“
袁術
(
えんじゅつ
)” の例文
皇帝の位を
僭
(
せん
)
していた
袁術
(
えんじゅつ
)
が、兄の
袁紹
(
えんしょう
)
と合体して、伝国の玉璽を河北へ持ちゆかんとしているのを、半途にて討たんがためである。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わが弟の
袁術
(
えんじゅつ
)
は、いささか経理の才がある。袁術をもって、今日より兵糧の奉行とし、諸将の陣に、
兵站
(
へいたん
)
の輸送と
潤沢
(
じゅんたく
)
を計らしめる」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがてまた、朝廷に
表
(
ひょう
)
を捧げて、中央の
曹操
(
そうそう
)
と親交をむすぶなど、外交的にも進出するかたわら、かつて身を寄せていた
淮南
(
わいなん
)
の
袁術
(
えんじゅつ
)
へ
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「聞き及ぶところでは、
淮南
(
わいなん
)
の
袁術
(
えんじゅつ
)
など、英雄といわれる方でしょうか。兵事に精通し、兵糧は足り、世間ももっぱら称揚しておるようです」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「呂布は前門の虎だし、
袁術
(
えんじゅつ
)
は後門の狼にも等しい。その二人に挟まれていては、いつかきっと、そのいずれかに喰われてしまうにきまっている」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「
袁術
(
えんじゅつ
)
へ、使いを
馳
(
は
)
せて、こういわせます。——玄徳、近ごろ天子に奏請して、南陽を攻め取らんと願い出ていると」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
オオ君はその以前
袁術
(
えんじゅつ
)
の席上において、橘をふところに入れたという陸郎であるな。まず安坐してわが論を聞け。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淮南
(
わいなん
)
に着いて、
袁術
(
えんじゅつ
)
に
謁
(
えっ
)
し、呂布の書簡を呈してやがて戻ってきた
許汜
(
きょし
)
、
王楷
(
おうかい
)
の二使は、そうは行かなかった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「承れば、
袁術
(
えんじゅつ
)
と
諜
(
しめ
)
し合わせて、劉表、袁紹を討とうとの軍備だそうですが、一片の密書を信じて、彼と運命を共にするのは、危ない限りではありますまいか」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
予や、この一剣をもって、若年、
黄巾
(
こうきん
)
の賊をやぶり、
呂布
(
りょふ
)
をころし、
袁術
(
えんじゅつ
)
を亡ぼし、さらに
袁紹
(
えんしょう
)
を平げて、深く
朔北
(
さくほく
)
に軍馬をすすめ、ひるがえって遼東を定む。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淮南
(
わいなん
)
の
袁術
(
えんじゅつ
)
に身を寄せていた少年時代から、狩猟は彼の好きなものの一つだった。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
李傕
(
りかく
)
、
郭汜
(
かくし
)
などの一味に、中央の大権を握られ、長安を去った彼は、一時、
袁術
(
えんじゅつ
)
の所へ身を寄せていたが、その後また、諸州を漂泊して陳留の
張邈
(
ちょうぼう
)
を頼り、久しくそこに足を留めていた。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁
部首:⾐
10画
術
常用漢字
小5
部首:⾏
11画
“袁”で始まる語句
袁紹
袁
袁世凱
袁彦道
袁祁
袁煕
袁譚
袁珙
袁尚
袁祁王