トップ
>
蠹
>
と
ふりがな文庫
“
蠹
(
と
)” の例文
鉤摭
(
こうせき
)
して説を成し、上古に
合
(
がっ
)
するを務め、先儒を
毀訾
(
きし
)
し、
以謂
(
おもえ
)
らく我に及ぶ
莫
(
な
)
き
也
(
なり
)
と、更に異議を為して、以て学者を惑わす。是を
訓詁
(
くんこ
)
の
蠹
(
と
)
という。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
『
漢書
(
かんじょ
)
』には「蘭ハ香シキヲ以テ自ラ焼クナリ」と書き、『西京雑記』には「漢ノ時池苑ニ蘭ヲ種ヱテ以テ神ヲ降シ或ハ粉ニ雑ヘテ衣書ニ蔵メ
蠹
(
と
)
ヲ辟ク」
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
姦言
(
かんげん
)
を
文
(
かざ
)
り、
近事
(
きんじ
)
を
摭
(
と
)
り、時勢を
窺伺
(
きし
)
し、
便
(
べん
)
に
趨
(
はし
)
り
隙
(
げき
)
に投じ、
冨貴
(
ふうき
)
を以て、志と
為
(
な
)
す。
此
(
これ
)
を
利禄
(
りろく
)
の
蠹
(
と
)
と
謂
(
い
)
う。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
耳剽
(
じひょう
)
し
口衒
(
こうげん
)
し、
色
(
いろ
)
を
詭
(
いつわ
)
り
辞
(
ことば
)
を
淫
(
いん
)
にし、聖賢に
非
(
あら
)
ずして、
而
(
しか
)
も自立し、
果敢
(
かかん
)
大言して、以て人に高ぶり、而して理の是非を顧みず、
是
(
これ
)
を名を務むるの
蠹
(
と
)
という。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
蠹
漢検1級
部首:⾍
24画
“蠹”を含む語句
四蠹
書蠹
蠹害
蠹毒
蠹虫
蠹蚜