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虚々
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うか/\
ふりがな文庫
“
虚々
(
うか/\
)” の例文
それから
日蔭
(
ひかげ
)
に生まれた平民の子が急に
日向
(
ひなた
)
に出て
金箔
(
きんはく
)
を付けられたのが
嬉
(
うれ
)
しくて、幾らか
虚榮
(
きよえい
)
心に眼を眩まされた形で、
虚々
(
うか/\
)
と日を
暮
(
くら
)
してゐた。何時の間にか
中學校
(
ちうがくかう
)
も
卒業
(
そつげふ
)
して了つた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
助
(
たすく
)
る人はなくとも雪さへ
消
(
きえ
)
なば
木根
(
きのね
)
岩角
(
いはかど
)
に
縋
(
とりつき
)
てなりと宿へかへらんと、雪のきゆるをのみまちわび幾日といふ日さへ
忘
(
わすれ
)
て
虚々
(
うか/\
)
くらししが、熊は
飼犬
(
かひいぬ
)
のやうになりてはじめて人間の
貴
(
たふとき
)
事を
知
(
し
)
り
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
周三は、一ヶ
月
(
つき
)
ばかり
虚々
(
うか/\
)
と暮して了ツた。格別面白いといふ程の事は無かツたが、また何時まで頭に殘ツてゐる程の不快も感じなかツた。
芝居
(
しばゐ
)
には二度行ツた。
寄席
(
よせ
)
にも三
晩
(
ばん
)
ばかり行ツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
々
3画
“虚々”で始まる語句
虚々実々