トップ
>
蒼澄
>
あおず
ふりがな文庫
“
蒼澄
(
あおず
)” の例文
苗木の城主、花村甚五衛門は
押明方
(
おしあけがた
)
の月影に
蒼澄
(
あおず
)
んで見える雪の山を縁に
佇
(
たたず
)
んで眺めながら卒然としてこう云った。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お銀はそう言って濡れたままの身体に
袷
(
あわせ
)
を引っかけ、
蒼澄
(
あおず
)
んだ顔に、ニッコリ淋しい微笑を浮べるのです。
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
船の中でも人目を
厭
(
いと
)
って、紺がすりのその
単衣
(
ひとえ
)
で、肩から深く包んでいる。浦子の
蹴出
(
けだ
)
しは海の色、
巌端
(
いわばな
)
に
蒼澄
(
あおず
)
みて、
白脛
(
しらはぎ
)
も水に透くよう、倒れた風情に休らえる。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蒼澄
(
あおず
)
んだような頬をぴりぴりさせ、そして深い苦悩を訴えるかのように
思い違い物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
澄
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“蒼”で始まる語句
蒼
蒼白
蒼空
蒼蠅
蒼黒
蒼褪
蒼然
蒼々
蒼穹
蒼味