“蒸返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むしかえ75.0%
むしかへ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菓子屋の菓子を買うと折々昨日きのう蒸返むしかえしを持って来たり、腐った玉子を使ってあったりして気味が悪いから僕の家ではなるべく手製の菓子ばかりをお客に出す。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
昼飯ひるめしの残りを蒸返むしかえし、てっか味噌みそ焼海苔やきのりとをさいにして、独り夕飯を食べてしまってから、重吉は昨日きのうの午後お千代を呼んだ芳沢よしざわ旅館へ電話をかけて問い合わすと
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
六月ろくぐわつらすなかに、寢不足ねぶそく蒼白あをじろかほを、蒸返むしかへしにうだらして、すぢもとろけさうに、ふら/\とやしきちかづく。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)